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交響曲全集のおすすめ
2006年10月7日コメント (6)○ハイドン
104曲のドラティ盤(デッカ)もありますが、よく聴くのはパリセット(82〜90番)とロンドンセット(96〜104番)だと思います。
ロンドンセットには「時計」「軍隊」「驚愕」「ロンドン」など素晴らしい曲が含まれていて、おすすめは次の二つかな。
ブリュッヘン(フィリップス)…古楽器による演奏で堅固な構成感があります。
ヨッフム(DG)…ロンドンフィルの優しい音質がぴったり。
○モーツァルト
これも41曲のベーム盤(DG)があって古い様式のモーツァルト演奏が素晴らしいですが、曲によってテンポが遅すぎる感もあり万人向けではないかもしれません。6大交響曲(35〜41番)では、
ワルター・ニューヨークPO&コロンビア交響楽団(2種。CBS)…巨匠による素晴らしい演奏。両者とも味があります。
クレンペラー(EMI)…堅固な構成で聴けば聴くほどあじがある。
クーベリック(CBS)…メリハリが聴いて俊敏な感じ。
レヴァイン(DG)…VPOの音がすばらしい。
○ベートーヴェン(9曲)
うーん、これはしぼるのが難しい。
フルトヴェングラー(EMI)…バイロイトの第九やVPOの5・7番が魅力。寄せ集めの全集なので2番は音質悪い。
クレンペラー(EMI)…堂々としたベートーヴェン。遅い箇所も聞き慣れると感動します。
イッセルシュテット(デッカ)…VPOの美しい音質。
コンヴィチュニー…ざらっとした感触で古くて重たいベートーヴェン。
バーンスタイン…録音がよく万人向け。ただかなり個性的。
○シューベルト(9曲)
ベーム(DG)…遅いところもありますが、質実剛健。
ケルテス(デッカ)…爽やかで美しい演奏。
○シューマン(4曲)
クレンペラー(EMI)…スケールの大きなシューマン。
クーベリック(CBS)…爽やかで聞き応えあり。
セル(CBS)…オケがうまく、格調高い。
バーンスタイン(DG)…録音もよくVPOもうまい。
○ブラームス(4曲)
しぼるのが難しいですが
ワルター(CBS)…ニューヨークPOとコロンビアの2種ともすばらしい演奏
セル(CBS)…オケもうまく充実した響き。
ベーム(DG)…VPOが美しく、堅固なドイツ的
バルビローリ(EMI)…これもVPOでロマンあふれてます
ザンデルリンク(CPR)…2種あるうちベルリンSOのほう(1990年代)は録音もよく、充実した演奏です
○ブルックナー(9曲+α)
ヨッフム(EMI)…2種あるうちドレスデンのほう。堅実な演奏がひかれます
インバル(テルデック)…初稿による演奏で4番など違った味わい。9番4楽章も含む
ヴァント(RCA)…本当はベルリンフィルとの4、5、7〜9番が最高なんだけど、全集はケルンだけ。これもいい演奏です
カラヤン(DG)…ベルリンフィルのうまさが光る
バレンボイム(テルデック)…録音がよく健闘してる
○マーラー(9曲+大地の歌)
バーンスタイン(DG)…2種のうちDG盤。最高のマーラー。
シノーポリ(DG)…響きがマーラーにぴったり
アバド(DG)…録音もよくバーンスタイン盤に肉迫
ベルティーニ(EMI)…職人的な技で優れた演奏
○ドヴォルザーク(9曲)
クーベリック(DG)…スケールの大きな演奏。ベルリンフィルもうまい
ケルテス(デッカ)…語り口がうまく優しい響き
○チャイコフスキー(6曲)
カラヤン(DG)…この指揮者はドイツ物よりこういう曲のほうがあってるかも
アバド(CBS)…シカゴSOもうまいし、緻密な感じ
○シベリウス(7曲)
ベルグルンド(EMI)…3種あるうちヘルシンキSOとの演奏。この曲にぴったりの響き。新盤も透明感があって素晴らしいですが。
バルビローリ(EMI)…ざらっとした感じの音質で抒情的
マゼール(デッカ)…VPOの演奏で2番あたり奥が深い
デイビス(RCA)…2種あるうち新盤(1990年代)。華麗な感じで録音もよく、かつスケール大きい
○プロコフィエフ(7曲)
ロストロポーヴィチ(エラート)…スケール大きく録音もよい
小沢征爾(DG)…鋭敏な感じで録音もよい
○ラフマニノフ(3曲)
プレヴィン…ロマンティックでぴったり
○ヴォーン=ウィリアムス(9曲)
ボールト(EMI)…作曲者の親友。イギリス気質がよく出ている。
Aデイビス(テルデック)…録音がよく、メリハリがある
○ショスタコヴィチ(15曲)
コンドラシン(メロディア)…録音を除けば最高の演奏。スケール大きく、金管・打楽器も派手。
ハイティンク(デッカ)…西欧的ショスの響きながらどの曲も健闘
ロストロポーヴィチ(テルデック)…個性的な解釈もあるがスケールが大きい
104曲のドラティ盤(デッカ)もありますが、よく聴くのはパリセット(82〜90番)とロンドンセット(96〜104番)だと思います。
ロンドンセットには「時計」「軍隊」「驚愕」「ロンドン」など素晴らしい曲が含まれていて、おすすめは次の二つかな。
ブリュッヘン(フィリップス)…古楽器による演奏で堅固な構成感があります。
ヨッフム(DG)…ロンドンフィルの優しい音質がぴったり。
○モーツァルト
これも41曲のベーム盤(DG)があって古い様式のモーツァルト演奏が素晴らしいですが、曲によってテンポが遅すぎる感もあり万人向けではないかもしれません。6大交響曲(35〜41番)では、
ワルター・ニューヨークPO&コロンビア交響楽団(2種。CBS)…巨匠による素晴らしい演奏。両者とも味があります。
クレンペラー(EMI)…堅固な構成で聴けば聴くほどあじがある。
クーベリック(CBS)…メリハリが聴いて俊敏な感じ。
レヴァイン(DG)…VPOの音がすばらしい。
○ベートーヴェン(9曲)
うーん、これはしぼるのが難しい。
フルトヴェングラー(EMI)…バイロイトの第九やVPOの5・7番が魅力。寄せ集めの全集なので2番は音質悪い。
クレンペラー(EMI)…堂々としたベートーヴェン。遅い箇所も聞き慣れると感動します。
イッセルシュテット(デッカ)…VPOの美しい音質。
コンヴィチュニー…ざらっとした感触で古くて重たいベートーヴェン。
バーンスタイン…録音がよく万人向け。ただかなり個性的。
○シューベルト(9曲)
ベーム(DG)…遅いところもありますが、質実剛健。
ケルテス(デッカ)…爽やかで美しい演奏。
○シューマン(4曲)
クレンペラー(EMI)…スケールの大きなシューマン。
クーベリック(CBS)…爽やかで聞き応えあり。
セル(CBS)…オケがうまく、格調高い。
バーンスタイン(DG)…録音もよくVPOもうまい。
○ブラームス(4曲)
しぼるのが難しいですが
ワルター(CBS)…ニューヨークPOとコロンビアの2種ともすばらしい演奏
セル(CBS)…オケもうまく充実した響き。
ベーム(DG)…VPOが美しく、堅固なドイツ的
バルビローリ(EMI)…これもVPOでロマンあふれてます
ザンデルリンク(CPR)…2種あるうちベルリンSOのほう(1990年代)は録音もよく、充実した演奏です
○ブルックナー(9曲+α)
ヨッフム(EMI)…2種あるうちドレスデンのほう。堅実な演奏がひかれます
インバル(テルデック)…初稿による演奏で4番など違った味わい。9番4楽章も含む
ヴァント(RCA)…本当はベルリンフィルとの4、5、7〜9番が最高なんだけど、全集はケルンだけ。これもいい演奏です
カラヤン(DG)…ベルリンフィルのうまさが光る
バレンボイム(テルデック)…録音がよく健闘してる
○マーラー(9曲+大地の歌)
バーンスタイン(DG)…2種のうちDG盤。最高のマーラー。
シノーポリ(DG)…響きがマーラーにぴったり
アバド(DG)…録音もよくバーンスタイン盤に肉迫
ベルティーニ(EMI)…職人的な技で優れた演奏
○ドヴォルザーク(9曲)
クーベリック(DG)…スケールの大きな演奏。ベルリンフィルもうまい
ケルテス(デッカ)…語り口がうまく優しい響き
○チャイコフスキー(6曲)
カラヤン(DG)…この指揮者はドイツ物よりこういう曲のほうがあってるかも
アバド(CBS)…シカゴSOもうまいし、緻密な感じ
○シベリウス(7曲)
ベルグルンド(EMI)…3種あるうちヘルシンキSOとの演奏。この曲にぴったりの響き。新盤も透明感があって素晴らしいですが。
バルビローリ(EMI)…ざらっとした感じの音質で抒情的
マゼール(デッカ)…VPOの演奏で2番あたり奥が深い
デイビス(RCA)…2種あるうち新盤(1990年代)。華麗な感じで録音もよく、かつスケール大きい
○プロコフィエフ(7曲)
ロストロポーヴィチ(エラート)…スケール大きく録音もよい
小沢征爾(DG)…鋭敏な感じで録音もよい
○ラフマニノフ(3曲)
プレヴィン…ロマンティックでぴったり
○ヴォーン=ウィリアムス(9曲)
ボールト(EMI)…作曲者の親友。イギリス気質がよく出ている。
Aデイビス(テルデック)…録音がよく、メリハリがある
○ショスタコヴィチ(15曲)
コンドラシン(メロディア)…録音を除けば最高の演奏。スケール大きく、金管・打楽器も派手。
ハイティンク(デッカ)…西欧的ショスの響きながらどの曲も健闘
ロストロポーヴィチ(テルデック)…個性的な解釈もあるがスケールが大きい
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コメント
コメントありがとうございます。全部持ってて何度も聴いたものを挙げてます。というか厳選したつもりなんでベートーヴェンとかブラームスの全集は別の日記に書きましたが20種近くになります。もちろん指揮者やオケの聴き比べが面白いので集めちゃうんですが、順番とか優劣とかつけるつもりはないんです。今回挙げなかったものでユニークながら万人向けでないものもありますし。ということで、さぼり気味の日記ですが、またのお越しをお待ちします!
ひとつお聞きしたいのですが、私は今、ベーム指揮のモーツァルトの後期6大交響曲を愛聴していてベームの全集を購入しようかと迷っているのですが、「モーツァルトの初期の作品はガキ臭くて聞けない」と言っている方をネット上でよく見かけます、最終的には自分の耳で確かめるつもりですが、奏さんは初期のモーツァルトを聴く頻度ってどのくらいですか?(グールドは初期から中期を評価していましたね)
コメント遅くなってすいません。
モーツァルト初期の交響曲。たしかに聴く頻度少ないです。私はオケやってるので演奏会でやるのが決まったり、選曲の候補だったりして聴いたりします。でも初期のモーツァルトの曲(交響曲に限らず)って、ほんとに天真爛漫で、優劣つけがたいと思います。ほんとに!