シベリウスの交響曲2番
2006年2月16日
シベリウスも大好きな作曲家で、交響曲以外にも名曲が多いのですが、CD3枚で全集が買えるのでどんどん増えていきます。特に有名な2番は個性的な演奏が集中してますので、コメントをメモしておきます。
(1)カヤヌス・ロンドン響(1930)…作曲者お気に入りの演奏らしく録音は悪くてもイメージがしっかりしていてオーソドックスです。
(2)トスカニーニ・NBC(1940)…唯一のシベリウスで、例によって速めのテンポで、盛り上がりもオケの統率がとれていて迫力たっぷり。特に3楽章は抜群のアンサンブル!ただティンパニの音が堅めなのが不満。
(3)モントゥー・ロンドン(1959)…やや速めのテンポで濃厚な表現もあり、オーソドックスながら聴き応えありました。ただラッパの音が溶け合わず浮いた感じなのが残念。
(4)カラヤン・フィルハーモニア(旧。1960)…これまた濃厚で聴き応えあり、メリハリも聴いていてカラヤンのシベリウスはさすが。
(5)マゼール・VPO(1964)…全集としては印象は薄かったが、2番だけ聴き直すとオケが一番巧くて、しかも金管の響きは理想的(ブルックナー的)ですばらしい演奏。
(6)バルビローリ・ハレ(1966)…マゼールとは逆に全集は好印象なのに、2番はオケが荒い感じで、テンポも速すぎに感じる。
(7)セル・クリーブランド(1970)…大阪万博による来日での伝説的なライブ。直進的でテクニックは鮮やか。やや洗練されすぎの感じもあります。
(8)オーマンディ・フィラデルフィア(1972)…LP以来の愛聴盤でやはりこの演奏をオーソドックスな演奏。管の迫力も十分でやや都会的。
(9)デイヴィス・ボストン(旧。1976)…のびやかで豊麗な響き。これもすばらしい演奏。ブルックナー的で洗練されたシベリウス。
(10)ベルグルンド・ボーンマス(旧。1976)…最初の全集。2番も好演。地味で素朴であるが、誠実で北欧の抒情ただよう表現ですばらしい演奏。
(11)カラヤン・BPO(1980)…旧録音に比べ、より濃厚で表現の幅が大きく、より主観的でオケも上手いですが、1楽章あたりは大人しすぎる感じで個人的には旧録音のほうが好き。
(12)ヤルヴィ・エーテボリ(1983)…金管が荒い感じでテンポも急ぎすぎ。
(13)バーンスタイン・VPO(1986)…VPOを振った1・2・5・7番の1枚。1・2楽章はもっともテンポがゆるやかで懐の深い演奏。洗練されすぎる印象もあり、人によって好き嫌いに分かれそう。
(14)ベルグルンド・ヘルシンキ(旧。1986)…2度目の全集で有名な演奏。本場物として説得力があり、シベリウス独特の味わいに肉薄し、輸入盤BOXは廉価なのでおすすめ。
(15)サラステ・フィンランド(1988)…これも本場物ですが、テンポはやや遅め、全体におだやかな感じですが、スケール感もありオケも万全。
(16)セーゲルスタム・デニッシュ(1992)…シャンドスの廉価盤ながら表現もオケのテクニックも十分で聴き応え有り。
(17)デイビス(新。1992)…新しい全集でどの曲もブルックナー的な豊麗な味わいとオケのうまさは抜群、やや都会的ながら、録音も優秀なので万人向けのすばらしい演奏。
(18)ベルグルンド・ヨーロッパ室内管(新。1996)…3度目の全集。透明度や簡潔さが目立つ個性的な演奏なので、豊麗なデイビスとは対照的なシベリウス。枯れた味わいの4番以後はどれも名演ですが、2番としては盛りあがりに欠ける感じで、音のバランス、響きなどユニークな演奏です。
(1)カヤヌス・ロンドン響(1930)…作曲者お気に入りの演奏らしく録音は悪くてもイメージがしっかりしていてオーソドックスです。
(2)トスカニーニ・NBC(1940)…唯一のシベリウスで、例によって速めのテンポで、盛り上がりもオケの統率がとれていて迫力たっぷり。特に3楽章は抜群のアンサンブル!ただティンパニの音が堅めなのが不満。
(3)モントゥー・ロンドン(1959)…やや速めのテンポで濃厚な表現もあり、オーソドックスながら聴き応えありました。ただラッパの音が溶け合わず浮いた感じなのが残念。
(4)カラヤン・フィルハーモニア(旧。1960)…これまた濃厚で聴き応えあり、メリハリも聴いていてカラヤンのシベリウスはさすが。
(5)マゼール・VPO(1964)…全集としては印象は薄かったが、2番だけ聴き直すとオケが一番巧くて、しかも金管の響きは理想的(ブルックナー的)ですばらしい演奏。
(6)バルビローリ・ハレ(1966)…マゼールとは逆に全集は好印象なのに、2番はオケが荒い感じで、テンポも速すぎに感じる。
(7)セル・クリーブランド(1970)…大阪万博による来日での伝説的なライブ。直進的でテクニックは鮮やか。やや洗練されすぎの感じもあります。
(8)オーマンディ・フィラデルフィア(1972)…LP以来の愛聴盤でやはりこの演奏をオーソドックスな演奏。管の迫力も十分でやや都会的。
(9)デイヴィス・ボストン(旧。1976)…のびやかで豊麗な響き。これもすばらしい演奏。ブルックナー的で洗練されたシベリウス。
(10)ベルグルンド・ボーンマス(旧。1976)…最初の全集。2番も好演。地味で素朴であるが、誠実で北欧の抒情ただよう表現ですばらしい演奏。
(11)カラヤン・BPO(1980)…旧録音に比べ、より濃厚で表現の幅が大きく、より主観的でオケも上手いですが、1楽章あたりは大人しすぎる感じで個人的には旧録音のほうが好き。
(12)ヤルヴィ・エーテボリ(1983)…金管が荒い感じでテンポも急ぎすぎ。
(13)バーンスタイン・VPO(1986)…VPOを振った1・2・5・7番の1枚。1・2楽章はもっともテンポがゆるやかで懐の深い演奏。洗練されすぎる印象もあり、人によって好き嫌いに分かれそう。
(14)ベルグルンド・ヘルシンキ(旧。1986)…2度目の全集で有名な演奏。本場物として説得力があり、シベリウス独特の味わいに肉薄し、輸入盤BOXは廉価なのでおすすめ。
(15)サラステ・フィンランド(1988)…これも本場物ですが、テンポはやや遅め、全体におだやかな感じですが、スケール感もありオケも万全。
(16)セーゲルスタム・デニッシュ(1992)…シャンドスの廉価盤ながら表現もオケのテクニックも十分で聴き応え有り。
(17)デイビス(新。1992)…新しい全集でどの曲もブルックナー的な豊麗な味わいとオケのうまさは抜群、やや都会的ながら、録音も優秀なので万人向けのすばらしい演奏。
(18)ベルグルンド・ヨーロッパ室内管(新。1996)…3度目の全集。透明度や簡潔さが目立つ個性的な演奏なので、豊麗なデイビスとは対照的なシベリウス。枯れた味わいの4番以後はどれも名演ですが、2番としては盛りあがりに欠ける感じで、音のバランス、響きなどユニークな演奏です。
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