フルトヴェングラーの第九
2006年1月16日
「第九」の季節は過ぎましたが、第九の話。
フルトヴェングラーの第九録音は10種近く世に出回っていて私が持っているのは5種、なかでも最も有名なバイロイト祝祭(1951年)盤が摩訶不思議な魅力を持っていて最も聴き応えがあることは言うまでもありません(最近、音楽評論家平林氏による復刻CDが話題になりました。写真)。
バイロイト盤以外の名演を以下いくつか紹介します。
BPO(1942年3/22〜24録音。ターラ盤)…第一楽章の深みや第四楽章のうねりと熱狂はバイロイトに比すべきものがあって、バイロイト盤で乱れているラストが速いテンポながら整然と終わっています。
VPO(1953年5/31録音。DG盤)…これもテンポ設定がバイロイト盤に実によく似ていて1楽章は非常に深みがあっていいです。2楽章はちょっと盛りあがりに欠ける感じ、4楽章は歌手陣はまあまあとして、どうもコーダに向かう燃焼力に欠ける(フルヴェンとして)感が否めず、ラストのスピードは皆揃ってるし打楽器がガンガン鳴って迫力があるんですが、バイロイト盤の不揃いの超スピードに勝るとは言えない巻もあります。
VPO(ルツェルン音楽祭1954年8/22録音。ターラ盤)…フルヴェン最後の第九の録音です。バイロイト盤より大人しい感じで2楽章あたりは遅め、4楽章も熱狂的な盛りあがりに欠ける感じがしますが、これはこれで古典的な解釈としてすばらしい演奏です。
フルトヴェングラーの第九録音は10種近く世に出回っていて私が持っているのは5種、なかでも最も有名なバイロイト祝祭(1951年)盤が摩訶不思議な魅力を持っていて最も聴き応えがあることは言うまでもありません(最近、音楽評論家平林氏による復刻CDが話題になりました。写真)。
バイロイト盤以外の名演を以下いくつか紹介します。
BPO(1942年3/22〜24録音。ターラ盤)…第一楽章の深みや第四楽章のうねりと熱狂はバイロイトに比すべきものがあって、バイロイト盤で乱れているラストが速いテンポながら整然と終わっています。
VPO(1953年5/31録音。DG盤)…これもテンポ設定がバイロイト盤に実によく似ていて1楽章は非常に深みがあっていいです。2楽章はちょっと盛りあがりに欠ける感じ、4楽章は歌手陣はまあまあとして、どうもコーダに向かう燃焼力に欠ける(フルヴェンとして)感が否めず、ラストのスピードは皆揃ってるし打楽器がガンガン鳴って迫力があるんですが、バイロイト盤の不揃いの超スピードに勝るとは言えない巻もあります。
VPO(ルツェルン音楽祭1954年8/22録音。ターラ盤)…フルヴェン最後の第九の録音です。バイロイト盤より大人しい感じで2楽章あたりは遅め、4楽章も熱狂的な盛りあがりに欠ける感じがしますが、これはこれで古典的な解釈としてすばらしい演奏です。
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