ホロヴィッツのチャイコン
ホロヴィッツは私がピアノ音楽にはまるきっかけになった巨匠ピアニストです。彼によってショパンやシューマンのファンタジーに目覚め、スカルラッティやスクリャービンのすばらしさを知り、トランスクリプションの面白さを味わえました。正規盤CDは全て買い尽くし、あとライブ盤をいろいろ物色中です。
今日は彼がお得意のチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲1番」について書いてみます。
録音の記録は以下の通りで、全てライブのモノラル録音です。
?マルコ指揮(一部のみ。1934年。詳細不明)
?バルビローリ指揮(1940年。ニューヨークPO。ウラニア盤)
?トスカニーニ指揮(1941年4月。NBC。RCA)
?同       (1941年5月。NBC.RCA)
?同       (1943年。NBC) 
?スタインバーグ指揮(1945年。ハリウッドボウルSO。ミュージックアーツ)
?ワルター指揮(1948年。ニューヨークPO。ミュージックアーツ盤)
?スタインバーグ指揮(1949年。ハリウッドボウルSO。?と同一の可能性あり)
?セル指揮(1953年。ニューヨークPO。ミュージックアーツ盤)

このうち?と?はLP時代から名演の誉れの高い岳父トスカニーニとの丁々発止の名盤、最近話題なのが?のセルとの凄絶な演奏ですが、目立たないところで?を取り上げてみます。

?はホロヴィッツのチャイコンとしては早い時期の貴重なライブで、爽快な技巧は神業のよう!バルビローリのゆったりとしたテンポは彼には珍しくトスカニーニ盤などと違う魅力を聴けますが、ただ3楽章の盛り上がりはセル盤より下回ります。
カップリングはラフマニノフ3番で、コーツ指揮やライナー指揮の録音と同レヴェルの出来ながら、録音が貧しいのが玉に傷です。

コメント

stella
stella
2006年1月13日19:42

チャイコのピアコン第一番、本番に向けての前哨戦でしょうか? 
聴きに行けたらいいんだけどなあ。

奏(かなで)
奏(かなで)
2006年1月13日21:42

今度の演奏会のソリストはけっこう情熱的な演奏をする方でルバートも大きいので非常に楽しみにしております。ぜひおいでくださいませ。

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