グールドの現代音楽
グレン・グールドはJSバッハのピアノ演奏で広く知られますが、ロマン派あたりの録音は少ないものの、近現代作品で比較的多くの作品を録音してます。
ヒンデミット・シェーンベルグのピアノ小品集の演奏も非常に奥の深いすばらしい演奏です(歌曲伴奏もあり)が、この写真の「現代作品集」のCD(CBS盤)ではモラヴェツ「幻想曲」、アンハルト「幻想曲」、エテュ「変奏曲」、ペントランド「影法師」、ヴァレン「ピアノ・ソナタ第2番op.38」が収録されています。一般的に知られていない作曲家からのグールドらしいセレクションですが、スクリャービンのような色彩感で、不思議な感性による和声を聴くと、闇の狂気を感じたり、あるいは果てしなく広がる地平線を思わせるような、どれも非常に魅力的な曲です(形容が難しい…!)。

コメント

stella
stella
2006年1月9日0:13

現代音楽ではなくロマン派の方でつっこみますがすみません。
私のi-podに入っているグールドは、「フーガの技法」と「images」なんですが、今日曲をシャッフルして聴いていたら、たまたまグールドの「ワーグナー/マイスタージンガー」がかかり、聴きほれてしまいました。
「images」には彼の弾くバロックから現代までの代表曲がまんべんなく入っていて好きです。
まぁ、ある意味欲求不満にはなりますが。
「マイスタージンガー」はグールド自身によるピアノ用編曲で、後半多重録音になっていて和声感が余すところなく伝えられているらしいですね。
私自身あまり聴く事のないワーグナーですが、グールドによって曲の美しさを認識させられた気がします。

奏(かなで)
奏(かなで)
2006年1月9日10:17

グールドはワーグナーが好きだったらしく数曲の編曲(実際はふだんたくさん弾いていて録音したのは数曲のみ)と、最晩年には「ジークフリート牧歌」を自ら指揮もしています。音楽そのものを愛し、ピアノを愛したグールドならではの編曲ですね。
グールドをおっかけつづけて気がつけば正規盤をほとんど買いました。CDで約60枚くらいですが、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの古典派や、数は少ないですがショパン、シューマンなどのロマン派、さらに普段弾かれないビゼーやシベリウスなどの秘曲まで、グールドへの興味は尽きないです。

stella
stella
2006年1月10日20:09

どの曲もグールド色なんだけど、私がいちばんショック受けたのはプロコの戦争ソナタでした。
どうしてあんなに早く死んじゃったんでしょうね。
一度でいいからライブ聴きたかったですよね。
日本横断ライブ、全国津々浦々で弾いて欲しかった。
微妙にリンクした時代に生まれたものとして、とっても残念です。
さて、このような後悔しないためにも、生の演奏会には足しげく通いたいですね。
今度何行きましょうか。

奏(かなで)
奏(かなで)
2006年1月10日20:57

普通なら絶頂期の30代くらいで「コンサートは死んだ」と言いつつライブ演奏をしなくなりましたよね。その前のライブ録音などはどれも生き生きとしてすばらしい演奏でした。しかも還暦を迎える頃に早世してます。本当に残念です(ベートーヴェンのソナタ全集などの企画が進行中でした)。今彼に匹敵する人は…?一生の思い出に残る演奏会にぜひご一緒したいですね。

stella
stella
2006年1月10日22:21

ナイジェル・ケネディは私のイチ押しです。
バイオリンですけど。
あと、内田光子、行きたいです。

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